• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

脳内のAβ貪食除去を担う神経細胞の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K16503
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤田 融  岩手医科大学, 薬学部, 助教 (80714675)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードアミロイドβ蛋白質 / 貪食
研究実績の概要

アルツハイマー病(AD)は、現在有効な治療法がなく、超高齢化社会の日本において、今後増える事が予想されている疾患である。これまでの研究から、ADの原因として、アミロイドβ蛋白質(Aβ)の沈着が考えられており、Aβの脳内からの除去の仕組みが明らかとなれば、新たな治療法や予防法の開発に貢献できると予想される。
これまでの研究から、脳内の異物貪食除去に関わる受容体としてMultiple-EGF like domains 10 (MEGF10)と呼ばれる分子が報告されている。そこで本研究は、Aβの除去にMEGF10が関与するかどうかを明らかにする事を目的として行う。
本年度では、以下の点について解析を行った。(1)マウス胎児の脳から、初代培養神経細胞とアストロサイトを調製し、MEGF10の発現の有無について検討した。(2)初代培養神経細胞とアストロサイトにおいて蛍光標識したAβ(Aβ40、Aβ42、Aβ43)を反応させ、細胞内に取り込むかどうか検討した。その結果、初代培養神経細胞、アストロサイトともにMEGF10の発現が認められた。また、初代培養アストロサイトにおいて、沈着性・凝集性の高いAβ42、Aβ43は貪食したが、沈着性・凝集性の低いAβ40についてはほとんど貪食しないという事が明らかとなった。一方で、初代培養神経細胞においては、結論付けるに至らなかったため、今後の課題として継続する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Engulfment of Toxic Amyloid β-protein in Neurons and Astrocytes Mediated by MEGF102020

    • 著者名/発表者名
      Fujita Yu、Maeda Tomoji、Sato Chiharu、Sato Masaya、Hatakeyama Hatsune、Ota Yume、Iwabuchi Nozomi、Tatesawa Komaki、Nomura Ayako、Zou Kun、Komano Hiroto
    • 雑誌名

      Neuroscience

      巻: 443 ページ: 1~7

    • DOI

      10.1016/j.neuroscience.2020.07.016

    • 査読あり
  • [学会発表] 神経細胞およびアストロサイトにおけるMEGF10を介したAβの取り込み2020

    • 著者名/発表者名
      藤田融、前田智司、鄒鶤、駒野宏人
    • 学会等名
      日本薬学会東北支部会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi