ヒ素依存性にGEMIN4と結合するタンパク質を網羅的解析のうえ同定した。内在性GEMIN4とm7GTPの結合はヒ素やメタンスルホン酸メチルで促進し、メチル化阻害剤で抑制された。レポーターアッセイおよびpulsed SILAC法を用いて、GEMIN4がヒ素濃度依存的に翻訳量を調整するか、もしくはタンパク質分解システムを調整しているかの可能性が示唆された。しかし、 共同研究協力のもと実施したRibosomal profilingでは、翻訳調整を支持するデータを得られなかった。総じてメチル化反応を介してGEMIN4はmRNAのm7GTPと結合した。しかし生物学的意義は未解明である。
|