FFPE組織を用いたイメージング質量分析(IMS)でアミロイドーシス原因タンパク質の同定を目指した。まず、心臓を用い、アミロイドーシス症例、対象症例で、比較プロテオーム解析を実施した。全部で2324個のタンパク質が同定された。アミロイドーシス症例で有意に増加していた678種類のタンパク質を用いた多変量解析では、アミロイドーシス症例と対照症例は明瞭に群分けされることが確認された。更に、アミロイド症例にユニークな発現を示す12種類のタンパク質について、Tissue Microarrayスライドを作成し、特異的なMSスペクトルをターゲットしたIMSを行ったところ、有望なピークを同定することができた。
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