抗エストロゲン治療後の腋窩リンパ節では、無治療の腋窩リンパ節と比較して、エストロゲン受容体アルファ(ERα)陽性細胞数が少なく、加えて胚中心、CD21陽性およびCD23陽性濾胞樹状細胞の面積が小さいことが判明した。濾胞性リンパ腫(FL)微小環境内においてGrade 3よりも、Grade 1-2の方にERαおよびCD23発現細胞が多いことが判明した。 全生存期間と無増悪生存期間のいずれにおいても、ERα高発現群のFLは低発現群のFLよりも予後が良好であり、さらにERαの高発現はFLにおいて独立した予後良好因子となることが判明した。
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