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2020 年度 研究成果報告書

脳腫瘍における高悪性度を示す新規疾患群の病態解明と疾患概念の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16579
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

信澤 純人  群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80635318)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード脳腫瘍 / INI1/SMARCB1 / ependymoma
研究成果の概要

多くの脳腫瘍において分子遺伝学的解析が急速に進んだが、頻度が低く、診断に難渋するような腫瘍の病態解明は遅れており、正確な診断や適切な治療に繋がらない症例も多い。本研究では、このような腫瘍の中から①低異型度であるがINI1遺伝子が不活性化している腫瘍を見出し、新規腫瘍としてCNS LGDIT with INI1 deficiencyという腫瘍名で報告した。また、②既存の腫瘍に当てはまらない多系統への分化を示す腫瘍を網羅的に検索し、既知のC11orf95-RELAに加え、C11orf95-NCOA1/2を認めた。本腫瘍を新規腫瘍としてELTMDという腫瘍名で報告した。

自由記述の分野

脳腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で見出された新規腫瘍はいずれも希少なもので、診断困難で予後不良である。これらの腫瘍がWHO分類などの国際分類に記載され、広く認識されることにより、今後多数の症例が収集され、網羅的な分子遺伝学的検索を含めた多角的な解析が進むことにより、生物学的理解が深まり、疾患群としての輪郭が明確になっていくことが期待される。正確な診断と適切な臨床的マネージメント、更には今後の治療法の確立に繋がると考える。

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公開日: 2022-01-27  

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