研究課題
若手研究
本研究は、骨髄異形成症候群(MDS)において、腫瘍性造血細胞のオートファジーの有無を免疫染色にて検討した初めての研究である。LC3Bの免疫染色にて、オートファジーを有する症例では、有意に予後が不良となることを見出し、LC3Bの免疫染色によりMDS患者の層別化、従来の化学療法に加えて、オートファゴソーム阻害薬を用いることで、患者の予後を改善しうる可能性を見出した。細胞株を用いて、オートファゴソーム阻害薬の有用性を検証していきたい。
血液病理学
本研究では、LC3Bの免疫染色によりMDS患者の層別化が可能であることを示しており、今後MDS患者の治療方針等にも関係する可能性のあるものである。そのためには、さらに大規模な症例での検討、MDSの白血病化前の細胞株を用いた検討も、今後必要である。