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2021 年度 研究成果報告書

造血幹細胞移植後の骨髄再構築過程と生着不全における責任細胞の分子病理学的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16585
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

倉重 真沙子  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10836422)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード骨髄 / ニッチ / 造血幹細胞移植
研究成果の概要

造血幹細胞移植後の骨髄を組織学的に解析し、正常の生着過程では造血細胞が特有のパターンを示して増殖し、骨髄の細胞密度は移植ソースにより異なる経時的変化を示すことを明らかにした。マウスCAR細胞のhuman counterpart(hCAR細胞)は組織学的にはEBF3とCD271で同定できることを確認した上で、異性間移植後の正常生着例の骨髄でin situ キメリズム解析を行い、hCAR細胞が移植後もほぼ全てレシピエント由来であることを明らかにした。さらにhCAR細胞のin situ 遺伝子発現解析で骨髄線維症では前処置前と比較して移植後にCXCL12の発現レベルが上昇することを明らかにした。

自由記述の分野

血液病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト造血幹細胞移植後の骨髄再構築過程を組織学的に解析した研究は極めて少なく、本研究では造血様式や細胞密度の変化のみでなく、移植ソースによる違いや組織マクロファージや造血幹細胞ニッチの主たる構成細胞であるCAR細胞のキメリズムの変化まで含めて明らかにした。また、少数例であるが骨髄線維症患者では移植後にCAR細胞のCXCL12発現レベルが上昇することを示した。これらの結果は血液病理学のみでなく移植医療においても重要な知見になると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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