研究課題/領域番号 |
19K16586
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 (2021) 岡山大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
祇園 由佳 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (50832979)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リンパ増殖性疾患 / 悪性リンパ腫 / PD-L1 |
研究成果の概要 |
本研究計画は3年計画で「MTX投与前後の末梢血液中のリンパ球サブセット変動」と「MTX-LPDにおけるPD-L1発現」の二つの研究テーマを取り組んだ。 「MTX投与前後の末梢血液中のリンパ球サブセット変動」については、現在も引き続き症例収集とデータ解析を行っており、学術論文の発表には至っていないが、第61回日本リンパ網内系学会総会にて発表を行った。 「MTX-LPDにおけるPD-L1発現」については、CHL-type MTX-LPDがMTX休薬後も自然消褪しにくい原因として、腫瘍細胞のPD-L1発現が関与している可能性を明らかにし、Cancer medicineにて論文発表に至った。
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自由記述の分野 |
病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MTX-LPDはDLBCL-typeとCHL-type、いずれかの組織像を示す症例が大部分を占める。約3割の患者ではMTX休薬のみで自然消褪することが知られているが、CHL-typeでは自然消褪せず、増悪・再燃を来す症例が多い。その原因として、我々はCHL-type MTX-LPDの腫瘍細胞PD-L1が関与していることを報告した。PD-L1が強発現している症例では、MTX休薬後も増悪・再燃を来しやすいことが示唆され、より慎重なフォローアップが必要であることを報告した。 この報告は、CHL-type MTX-LPD診断時の一助となり得るかもしれない。
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