潰瘍性大腸炎関連腫瘍(ulcerative colitis associated neoplasia;UCAN)は様々な形態を呈するためその診断は困難とされていた。今回、特に診断が困難とされる平坦型UCANの内視鏡的特徴を明らかにするために検討を行った。UCANと診断された患者のうち、拡大内視鏡観察が施行された平坦型UCANを有する症例を対象に内視鏡所見の特徴を抽出し、2019年度からその特徴を有する粘膜面に対して更に詳細な拡大内視鏡観察を行った。また生検や内視鏡治療後の検体、手術検体による病理組織学的な対比も行い最終的に拡大内視鏡による平坦型UCANの内視鏡的形態学的特徴を明らかにした。
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