研究課題
若手研究
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)は、予後不良な稀少造血器腫瘍である。疾患の稀少性と疾患概念確立の遅れなどから、診断基準が定まっておらず、特に急性骨髄性白血病などとの鑑別が問題となっている。今回、全国多施設から収集した、各施設でBPDCNと診断、もしくは疑診された大規模症例群における検討を基に、免疫染色による簡便で精度の高い診断方法を開発した。
人体病理学
BPDCNは、病態にいまだ不明な点が多く、予後不良であることからその解明が求められている。今回の検討から、既存の診断法におけるピットフォールとなりうる点が明らかになり、多数例での検討に担保された新たな診断法を提唱することができた。正確な診断は適切な治療、病態研究にあたり必須のものであり、今後のBPDCN診療の発展に資するものと考えられる。