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2020 年度 研究成果報告書

疾患iPS細胞を用いた発作性夜間血色素尿症の病態解析:新規治療法の開発を目指して

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16606
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

廖 紀元  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (90781857)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードPNH / ゲノム編集 / PIG-A / 造血幹細胞
研究成果の概要

PNHは主にPIG-A遺伝子変異による溶血性貧血を主徴とする後天性造血幹細胞疾患であるが、合併する造血障害の病態には未知の点が多いため、根治療法開発は困難である。そこで、患者由来iPS細胞(iPSC)を利用し、病因解明を目指すこととした。PIG-A変異型iPSCおよび同一患者由来正常型iPSCに由来する造血幹細胞の分化増殖能を検討したところ、PNH型細胞では著明な低下が認められた。また、PIG-A変異修復後の分化増殖能の改善は限定的であった。これらの結果より、PNH造血障害の病因として、PIG-A変異以外の内因性異常の存在が示唆されたため、今後、遺伝子解析を進め、病因遺伝子異常の同定を行う。

自由記述の分野

再生医療学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PNHにおける造血障害は、本邦を含むアジア各国で合併する事が極めて多いため、病因の特定と治療法開発は重要な課題である。本研究では、PNH造血障害におけるPIG-A変異の関与について、世界で初めて樹立したPNH-iPSCおよび同一患者由来N-iPSCを用いて検討を行ったが、PIG-A変異以外に内因性の病因(遺伝子異常等)が存在することを直接証明できた点で学術的意義が大きい。また、本研究成果は、PNH造血障害の病因遺伝子異常同定を進めるための重要な基礎であり、将来、造血障害発症予防法や治療法最適化法、さらに根治療法の開発に繋がることが期待される社会的意義の大きいものである。

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公開日: 2022-01-27  

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