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2021 年度 研究成果報告書

皮膚における老化細胞の運命と動態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16607
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関東京大学 (2021)
東京医科歯科大学 (2019-2020)

研究代表者

浅川 杏祐  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (60747187)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード皮膚 / 幹細胞 / 老化
研究成果の概要

表皮の生理的な老化メカニズムの理解のために、マウス表皮をモデルとして加齢に伴う皮膚機能の変化や幹細胞の挙動を解析した。
放射線やUVBなどDNAダメージを引き起こす環境因子は加齢皮膚同様の機能低下を導くが、若齢マウスにおける恒常性維持過程ではDNAダメージを受けた表皮幹細胞は増殖を停止して分化方向へ運命付けられ、ヘミデスモソーム構成因子の発現低下を導き表皮基底層から離脱する組織再生機構が存在すること明らかとした。ヒト表皮細胞を用いた三次元培養でも同様の結果であったことから、DNAダメージ幹細胞の基底層からの離脱による組織再生は種を超えた普遍的な恒常性維持機構であることを示した。

自由記述の分野

幹細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、加齢性の皮膚機能低下において表皮幹細胞の加齢変化、すなわち幹細胞老化が組織における老化形質出現の中心的な役割を果たすこと、また、幹細胞においてDNA障害を引き起こす種々の環境因子が組織老化促進因子としての重大なリスクファクターとなりうることを示した。本成果に基づく幹細胞老化の抑制を作用点とした、超高齢化社会における抗老化技術の開発へと繋がるものと期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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