研究成果の概要 |
クルーズトリパノソーマ (Trypanosoma cruzi) 感染細胞において、オートファジーの初期過程は活性化するが完了せず、原虫は排除されず生き残る。本研究ではオートリソソーム形成に係るSNARE複合体 (stx17, VAMP8, SNAP29) の解析を行った。その結果、オートファゴソーム上に存在するstx17は、感染細胞内で減少し、機能が抑制されている可能性が示唆された。次に、stx17タンパク質と相互作用する原虫側因子を探索するために、プロテオーム解析を行った結果、いくつかの候補因子を同定した。同定された原虫側因子のノックアウトT. cruzi を作製し、現在、解析を進めている。
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