トランスロケーションマウスモデルを用いて、Candida6菌種の病原性を評価した研究結果を報告した。モデルの確立後は、腸管における宿主免疫応答のメカニズムや、菌側の定着及び組織侵襲に必要とする因子の解明を進めた。Candida albicanにおいて、ERG3によってコードされるsterol C5,6-desaturaseの欠損は細胞膜の主成分であるエルゴステロールの合成経路に変化をきたしアゾール系抗真菌薬に耐性を誘導すると考えられている。erg3欠損株の腸管における定着および病原性を検討し、C. albicansはステロール成分の変化により腸管における病原性が低下することが示唆された。
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