高病原性肺炎桿菌をRFPを含む培地で培養し、耐性変異株を5株取得し実験を行った。(1) 野生株と変異株のRFPによる粘性抑制度を比較した。(2) RFP耐性株の変異rpoBを野生型rpoBに置換し、粘性抑制度が野生株と同程度に戻るかを検証した。さらにmagAとrmpAの転写量や莢膜の厚さの変化も評価した。 RFPに対する感受性は、変異株は生育阻害だけでなく、粘性抑制も受けにくいことが示された。RFP耐性株のrpoBを野生型のrpoBに置換したところ、粘性抑制への感受性が野生株と同等にまで戻ることが確認された。magAとrmpAの転写量および莢膜の厚さは、粘性レベルと相関していた。
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