研究課題/領域番号 |
19K16668
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
和田 真実 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00722654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | HBV / pgRNA / NMD / UPF1 / RNA decay |
研究成果の概要 |
本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)の転写産物であるプレゲノムRNA及び2.4/2.1 kb RNAが宿主のmRNA品質監視機構NMD pathwayによって分解されていることを明らかにすることができた。そして、HBV複製はNMD pathwayによって負に制御されていることを見出した。このことからも肝細胞内で転写されたHBV転写産物の安定性は、細胞内在性機構NMD pathwayによって制御されていることが示唆された。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、HBV転写産物が効率的なウイルス複製のために乗り越えなければいけない細胞内因性機構NMD pathwayを明らかにした。過去の報告においても他のウイルス複製においてNMD pathwayが制御していることから、NMD pathwayがHBVも含めたウイルス本体であるゲノムや転写産物核酸をターゲットとし、抗ウイルス機構として働いていることが示唆された。よって、広域スペクトラムな創薬ターゲットとしての可能性が考えられる。
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