mTORはmTORC1、mTORC2の2つの複合体を形成している。そのうちmTORC2は申請者の先行研究によりmTORC2とTLR3応答の連携が明らかになったが、依然としてmTORC2の代謝センサーとしての役割は不明であった。 申請者らは、gRNAライブラリースクリーニングにより脂肪酸合成経路関連分子が候補として得た。これらのノックアウト細胞において、TLR3応答が減弱された。脂肪酸の除去によって、TLR3リガンドpoly(I:C)刺激によるTLR3の細胞内移行が低下すること、脂肪酸添加によって回復することを確認した。このことから脂肪酸をmTORC2がセンスしている可能性が示された。
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