運動は、個体の体内での免疫細胞動態を変化させる可能性がある事が示唆されており、運動と免疫の関連を研究する事で、新たな免疫治療のターゲットを探索出来ると考えられる。本研究では、担癌マウスモデルにおいて、運動併用による免疫細胞療法の効果への影響を解析する事で、細胞動態の調整メカニズムの探索を行った。 運動により、腫瘍増大が抑制される実験系を構築することに成功し、長時間の持続的な運動より、インターバルを挟んで短時間運動を複数回させる方がより効果が高い事が示唆された。さらに、筋肉の電気刺激によっても、腫瘍位置によっては、腫瘍抑制効果を観察出来る事が確認された。
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