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2021 年度 研究成果報告書

選択的ピロリ菌除菌治療への基盤創造を目的としたピロリ菌東アジア株の層別化

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16707
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

福世 真樹  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40639085)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードピロリ菌 / 胃癌 / DNAメチル化 / 発癌 / 制限酵素
研究成果の概要

ピロリ菌は胃癌発癌細菌である.その発癌要因としてCagAが知られているが,非発癌型cagA株やcagA-株がいかに発癌を引き起こすのか,詳細は明らかになっていない.ピロリ菌感染は胃癌リスクを上昇させるが,食道癌を抑制するため,除菌すべきピロリ菌と除菌すべきでないピロリ菌を分類する必要性がある.本研究では,発癌ハイリスクピロリ菌の選択的除菌治療への基盤創生を目的として,ヒトゲノムデータとピロリ菌ゲノム・DNAメチル化データを用いたピロリ菌東アジア株110株の層別化により除菌すべきピロリ菌の特徴解明を行った. さらに,ピロリ菌の持つ塩基切り出し型制限酵素が胃癌を引き起こしていることが示唆された.

自由記述の分野

微生物発癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃がんは本邦において毎年10万人以上が羅漢し,約5万人が命を落とす主要な疾患の一つである.胃癌発症の主因はピロリ菌であるが,その発癌の仕組みはcagA等の一部の例外を除いてまだ不明である.ここに私達はピロリ菌多数株のゲノム・メチローム比較と,ヒト癌変異解析からピロリ菌の持つ塩基切り出し型制限酵素がヒト胃上皮細胞に変異を誘発し胃癌を引き起こしているという仮説を提唱した.
また,今回胃癌変異源候補として見出したHpPabIは選択的ピロリ菌除菌治療の指標となり得る.

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公開日: 2023-01-30  

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