研究課題
「GWAS肝癌感受性遺伝子MICAを標的とした肝癌治療戦略」における研究成果として、2種のロイコトリエン拮抗薬が、MHC class I polypeptide-related sequence A (MICA)の切断酵素であるa disintegrin and metalloprotease9 (ADAM9)の活性を抑制することで、膜型MICAの切断を抑え肝癌細胞上の膜型MICAを増加させることを示した。両薬剤はレゴラフェニブとの併用により膜型MICAをより強力に増加させることからNatural Killer細胞による癌免疫を賦活化させることを明らかにした(Cancer Immunol Immunother. 2021)。さらに拡大した検討により、複数のレチノイドもADAM9を抑制し膜型MICAの切断を抑止すること、さらにはレチノイドの効果発現に関与する受容体であるRXRαが膜型MICAの切断に寄与していることも明らかにした(Anticancer Res. 2021 in press)。これらを用いることでADAM9を標的とした肝発癌抑止法が開発できる可能性がある。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件)
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