(1) LSRの活性化条件とリガンドの同定: LSR陽性細胞を低酸素や低グルコース条件下で培養すると通常培養細胞と比べてLSRの発現は増加した。(3) 腹膜播種におけるLSRと脂質の役割: LSR陽性細胞にLDLやVLDLを加えたが細胞の遊走能は上昇しなかった。 (4) その他: 卵巣癌と同じ婦人科癌である子宮体癌でLSRの機能解析をすると、LSRの高発現は子宮体癌の予後不良因子であり、特に筋層浸潤と遠隔転移と関連していた。そのメカニズムはLSRがMAPK経路を活性化し増殖を活性化し、さらにEMTに関連するMMP2を介して浸潤を促進していた。これらは抗LSR抗体により阻害された。
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