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2021 年度 研究成果報告書

卵巣癌においてLSRが制御する脂質代謝経路の解析と抗LSR抗体による阻害の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16748
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

平松 宏祐  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10650591)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード卵巣癌 / LSR / 子宮体癌
研究成果の概要

(1) LSRの活性化条件とリガンドの同定: LSR陽性細胞を低酸素や低グルコース条件下で培養すると通常培養細胞と比べてLSRの発現は増加した。(3) 腹膜播種におけるLSRと脂質の役割: LSR陽性細胞にLDLやVLDLを加えたが細胞の遊走能は上昇しなかった。
(4) その他: 卵巣癌と同じ婦人科癌である子宮体癌でLSRの機能解析をすると、LSRの高発現は子宮体癌の予後不良因子であり、特に筋層浸潤と遠隔転移と関連していた。そのメカニズムはLSRがMAPK経路を活性化し増殖を活性化し、さらにEMTに関連するMMP2を介して浸潤を促進していた。これらは抗LSR抗体により阻害された。

自由記述の分野

婦人科腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣癌においてLSRは低酸素や低Glcといった環境下での細胞の増殖/生存に関わることが示唆された。また同時に検証した子宮体癌におけるLSRの機能は、卵巣癌と同様に細胞の増殖の促進であり、今回新たにEMTに関連するMMP2の発現がLSRと関連することが証明され、LSRが卵巣癌と子宮体癌の増殖、浸潤、遊走に深くかかわることが示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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