CAGE(Cap Analysis of Gene Expression)法を用いて、27例の軟部肉腫における網羅的遺伝子発現プロファイリングを行い、高悪性肉腫群とPleomorphic leiomyosarcoma(PLMS)の間で遺伝子発現の比較を行い、myostatinという遺伝子に着目した。臨床病理検体を用いてmyostatinの免疫染色を行ったところ、高悪性度肉腫ではびまん性の染色を認めたが、PLMSでは全く発現を認めない、あるいは部分的に発現を認めるのみであった。筋原性マーカーとmyostatinの二重染色でもこれら2つのタンパク発現はほぼ相互排他的であることを確認した。
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