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2022 年度 研究成果報告書

遺伝子制御部位に注目した高悪性度紡錘形細胞肉腫の遺伝子発現解析と新規治療法開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16753
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

赤池 慶祐  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60801719)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード肉腫 / 筋原性 / 平滑筋肉腫 / myostatin
研究成果の概要

CAGE(Cap Analysis of Gene Expression)法を用いて、27例の軟部肉腫における網羅的遺伝子発現プロファイリングを行い、高悪性肉腫群とPleomorphic leiomyosarcoma(PLMS)の間で遺伝子発現の比較を行い、myostatinという遺伝子に着目した。臨床病理検体を用いてmyostatinの免疫染色を行ったところ、高悪性度肉腫ではびまん性の染色を認めたが、PLMSでは全く発現を認めない、あるいは部分的に発現を認めるのみであった。筋原性マーカーとmyostatinの二重染色でもこれら2つのタンパク発現はほぼ相互排他的であることを確認した。

自由記述の分野

骨軟部腫瘍病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

希少がんであること、かつ専門とする病理医も少ない分野における軟部肉腫の病理診断において、従来の免疫染色マーカーだけでなく、myostatinの免疫染色も行うことによって、専門性の高い軟部肉腫の病理診断に役立つ可能性が示された。また、遺伝子発現解析の結果からは、多型型平滑筋肉腫は他の高悪性度肉腫とは異なる性格を有する可能性が示唆されたことから、これらの高悪性度肉腫をしっかり病理組織学的に分類していく必要性があること、さらには腫瘍特異的な治療法の確立が望まれることが示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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