肺がんを含む様々ながんにおいて、薬剤耐性獲得が治療上の問題となっている。がん細胞がどのような環境下で薬剤耐性を獲得するかについては不明な点が多い。本研究では、マルチカラー蛍光イメージングにより、腫瘍内において、どのような環境下で薬剤耐性クローンが出現するかを明らかにすることを目的とした。まず、RGBマーキング法を用いて肺がん細胞株の標識を行った。さらに、標識した肺がん細胞株を間質細胞と共培養すると、ALK阻害剤感受性が低下することを確認した。今後、本研究により作成した細胞を用いることで、薬剤耐性クローンの出現に寄与する微小環境の探索が可能となると考えられる。
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