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2022 年度 実績報告書

腫瘍血管の動的透過性(Nano eruption)の解明とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 19K16766
研究機関東京大学

研究代表者

井上 雄太  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10802358)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌 / ドラッグデリバリーシステム
研究実績の概要

最終年度に実施した研究の成果は、セレコキシブの投与によってNano-eruptionの発生に変化を認めるか実験を行ったところ、測定したNano-eruptionの頻度、最大Nano-eruption面積、最大Nano-eruption半径増大量、Nano-eruptionの持続時間、各Nano-eruptionの最も近い腫瘍細胞までの距離、最大Nano-eruptionの発生時間とNano-eruption発生部位の血管径で有意な変化を認めなかったことである。
研究期間全体を通じて実施した研究の成果は、以下の通りである。
TGF-β 阻害薬またはクロロキンの投与によってNano-eruptionの発生が変化する前提として、TGF-β 阻害薬やクロロキンの投与によって腫瘍の血管構成比がTGF-β 阻害薬またはクロロキンの投与によって影響を受けるかどうかを評価した。指標として、血管径ごとの腫瘍血管の面積比(Tumor vessel area)を用い、tumor vessel areaはナノメディシン投与直後の生体内蛍光画像によって測定した。 すべての腫瘍血管を細い(20マイクロメートル未満)、中間(20-40 マイクロメートル)、太い(40マイクロメートルより太い)血管径ごとに分けた。 面積比は、各腫瘍血管面積をすべての腫瘍血管面積で割ることによって決定した。
70ナノメートルナノメディシンのみ投与したコントロール群と70ナノメートルナノメディシンとTGF-β 阻害薬を投与した群との間で腫瘍血管面積に有意差は認めなかった(p> 0.05)。 70ナノメートルナノメディシンとクロロキンを投与した群は、コントロールと比較してより厚い腫瘍血管領域の有意な増加を示した(p <0.01)。Tumor vessel areaは、クロロキンを併用することにより変化することが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] アブミ骨周囲に硬化病変を生じた顔面神経減荷術後症例2022

    • 著者名/発表者名
      野内 舞, 木下 淳, 井上 雄太, 西村 信一, 奥野 妙子
    • 雑誌名

      Otology Japan

      巻: 32 ページ: 222-226

    • DOI

      10.11289/otoljpn.32.222

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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