Nano-eruption は 腫瘍血管系の一時的で不規則な開口部(dynamic vent)を介しドラッグデリバリーシステムが腫瘍組織に送達する動的な血管透過性亢進現象である。TGF-β阻害薬とクロロキンに着目し30-nmと70-nmナノメディシンに併用してnano-eruptionの変化を解析した。 TGF-β阻害薬はnano-eruptionの頻度、持続時間を亢進し幅広いサイズのdynamic ventを生成した。クロロキンはNano-eruption発生部位の血管径、最大nano-eruptionの面積と放射状増加が亢進した。30-nmより70-nmの方が変化が大きいことも明らかにした。
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