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2023 年度 研究成果報告書

細胞外マトリックス制御による悪性末梢神経鞘腫瘍に対する新規治療

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16769
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

生田 国大  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (40732657)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード肉腫 / 細胞外マトリックス / ヒアルロン酸合成阻害 / 悪性末梢神経鞘腫瘍
研究成果の概要

本研究の目的は、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)において4-MUによる抗がん薬の増強作用を明らかにすることである。In vitroではヒトMPNST細胞株を用いて増殖能、浸潤能、アポトーシス、ヒアルロン酸濃度を評価した。4-MUを悪性軟部肉腫に対して本邦で保険承認されている抗がん薬と併用すると、いくつかの抗がん薬では4-MU単独あるいは抗がん薬単独投与の条件下に比べて、細胞株の腫瘍原性が抑制され、膜タンパク薬剤輸送体のmRNA発現の低下を認めた。別の施設と実施した研究において、MPNST患者から細胞株とPDXマウスモデルを作製できたため、In vivoでの検証は今後の課題となっている。

自由記述の分野

骨軟部腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

MPNSTに有効な抗がん薬レジメンはない。新規薬剤の開発には膨大な時間とコストがかかるため、抗がん薬の分野では近年に上市される薬剤の単価は増加傾向にある。本研究で用いる抗がん薬は悪性軟部腫瘍に対して保険承認されており、4-MUは利胆剤として臨床で使用されていた。これらの併用療法が細胞外マトリックスの改変と薬剤輸送体の機能の抑制という側面から既存治療よりもMPNSTに対して抗腫瘍効果を示すことができれば、低コストで実践可能な治療法となりうる。

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公開日: 2025-01-30  

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