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2020 年度 研究成果報告書

誘導型一酸化窒素合成酵素制御による乳癌肝転移微小環境のリプログラミング

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16770
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関京都大学

研究代表者

河口 浩介  京都大学, 医学研究科, 助教 (30516927)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード腫瘍免疫微小環境 / 乳がん / 肝転移
研究成果の概要

乳癌肝転移巣におけるがん免疫療法の効果は限定的であることが問題点として挙げられる。乳癌患者において予後に強く関連する肝転移の制御は不可欠であると考え、マウスを用いた乳癌肝転移モデル並びにヒト臨床サンプルを利用し、乳癌肝転移巣の腫瘍免疫微小環境における解析を行った。肝転移巣に関しては、原発巣並びに肺転移モデルと比べ、治療効果が乏しい事を確認した。さらに肝転移巣における網羅的遺伝子発現パターンを解析したところ、補体経路を代表とする特徴的な免疫・代謝経路と関わる事が示唆された。以上より、肝転移巣特異的な腫瘍免疫微小環境リプログラミングを行うことにより、乳癌肝転移の制御が可能であることが示唆された。

自由記述の分野

腫瘍免疫微小環境

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、肝転移巣特異的な腫瘍免疫微小環境形成に補体経路が関わる事が示唆された。肝転移の制御は乳癌患者の生存のみならず生活の質に大きく関わる為、非常に重要な社会的意義を持つ。今後の継続研究により、肝転移巣の腫瘍免疫微小環境をターゲットとした治療ストラテジーの開発が急務であると考える。

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公開日: 2022-01-27  

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