研究実績の概要 |
初年度は尿路上皮癌者におけるLAP陽性細胞の検討のため、検体収集をすすめた。また、予備検討として非担癌者の末梢血を用いてフローサイトメトリーにて検討を行ったが個体によってLAP陽性T細胞の陽性率が5%から40%とやや大きな差異を認め、方法の再検討や検体数を多く集めることが必要であると考えられた。 ホルマリン固定パラフィン包埋切片に利用できるとされる、既存の抗LAP抗体が入手可能であったため組織免疫染色を施行したが、非癌組織と癌組織での染色性に差異がなかった。さらなる条件検討や新規抗体が必要と考えられた。 また、癌周囲環境評価を行うことを目的として、免疫反応に関わるリンパ球のうちTリンパ球全般、キラーT cell、Tregの評価を行うこととし。ホルマリン固定パラフィン包埋組織を用いて、CD3,CD8,Foxp3の免疫染色を施行することとし標本収集をすすめた。
|