研究課題/領域番号 |
19K16802
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) (2021-2022) 九州大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
薛 宇孝 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 整形外科医長 (40727020)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 骨軟部腫瘍 / 肉腫 / 免疫 / 骨肉腫 / TLR4 |
研究成果の概要 |
TLR4が正常に機能している野生型(C3H/HeN)マウスと、TLR4の機能喪失型変異を持つTLR4欠失型(C3H/HeJ)マウスを用いてマウス由来の骨肉腫細胞株であるLM8を移植する実験系においてTLR4の活性化状態、リポ多糖(LPS)による自然免疫活性化を検討した。野生型マウスでは欠失型マウスと比較して腫瘍増殖が遅い傾向にありこの差異はLPS投与によりより顕著となった。この抑制効果はCD8陽性細胞を介していること、またヒトにおいても骨肉腫患者の切除検体においてもCD8浸潤と予後には相関が認められることを見出し、骨肉腫に対して自然免疫賦活による治療効果の可能性を示した。
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自由記述の分野 |
骨軟部腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性骨軟部腫瘍全般において全身治療の効果が乏しく治療の選択肢が少ない状況は免疫チェックポイント阻害剤の選択肢が生まれた近年でも大きく変化していない。自然免疫の活性化が腫瘍抑制につながることを証明することにより、腫瘍の組織型や抗原性によらない免疫療法の選択肢が増えることになる。抗がん剤の選択肢も含めて治療選択肢が限られている悪性骨軟部腫瘍において新たな選択肢を提示するとともに腸内細菌叢などの宿主側の予後因子あるいは治療効果因子を探索する動機付けとなることが期待される。
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