• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

未治療進行非小細胞肺癌における治療前腫瘍量とPD-1阻害薬治療効果の関連性

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K16812
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

原谷 浩司  近畿大学, 大学病院, 助教 (90760447)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード非小細胞肺癌 / 免疫治療 / 腫瘍免疫 / チェックポイント阻害薬 / PD-1 / 耐性 / 腫瘍量 / 遺伝子発現
研究成果の概要

進行再発非小細胞肺癌初回治療例を対象とした多施設共同研究を行った。PD-1阻害薬単独療法を行った106例を主対象とし、殺細胞薬のみで治療した105例、PD-1阻害薬+殺細胞薬で治療した49例を対照群として集積し、治療効果と腫瘍量の関連性を検討した。殺細胞薬群では、腫瘍量と治療効果の関連性は認められなかったが、PD-1阻害薬単独治療群でその関連性が強く認められた。また、51例の腫瘍組織検体で遺伝子発現解析を行うと、腫瘍量が多い群は少ない群と比較して免疫抑制性シグナルが亢進していた。以上より、腫瘍量が多い場合には、特定の免疫状態によってPD-1阻害薬単独治療への耐性を示すことが示唆された。

自由記述の分野

臨床腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

治療前腫瘍量が多い未治療進行再発非小細胞肺癌においては、PD-1阻害薬単独治療では治療効果が不十分であることがわかった一方、殺細胞薬などを適切に併用することでそれを克服できる可能性が示唆された。また、免疫関連遺伝子発現解析により、腫瘍量が多い場合に特定の免疫プロファイルによってPD-1阻害薬単独治療への耐性を示すことが示唆された。これらの知見によって、腫瘍量の大小による治療戦略の最適化が促進すことが期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi