AIによる胃癌深達度診断は、粘膜内癌1207枚、粘膜下層軽度浸潤癌1048枚、粘膜下層深部浸潤癌1260枚、進行癌716枚の内視鏡画像にアノテーションを行い、75%を訓練用、25%を評価用に用いた。AIの正診率は67%、AUC 0.76であった。網羅的遺伝子解析は、粘膜内癌8症例、粘膜下層深部浸潤癌8症例のRNAを抽出しマイクロアレイ解析を行った。両郡で変動の大きかった遺伝子Aに着目した。免疫組織学的検証で、遺伝子Aの400倍の視野中の平均陽性細胞数は粘膜内癌で3.8、粘膜下層深部浸潤癌で0.4であった(p < 0.001)。遺伝子Aを用いた深達度診断のROC曲線でAUCは0.71であった。
|