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2023 年度 実績報告書

脂質代謝を標的とした新規免疫抑制解除型治療の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K16836
研究機関岡山大学

研究代表者

國定 勇希  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10779416)

研究期間 (年度) 2022-12-19 – 2024-03-31
キーワード癌細胞 / 脂質代謝 / 免疫細胞 / 脂肪酸合成阻害剤
研究実績の概要

1. 蛍光免疫組織染色によるstage毎のがん細胞における脂肪酸合成と免疫細胞の相関関係の解析では口腔がん患者の組織切片で脂肪酸合成剤FASN(Fatty acid synthase)分子,Treg, CD8T細胞,CD4T細胞などの免疫細胞を多重蛍光免疫組織染色し,現在も症例数を増やして継続して解析中である.同実験では,腫瘍組織内に浸潤しているTregやCD8を可視化して,また同時に脂肪酸合成阻害剤との関連も検出出来ている.現在,得られたデータを解析している途中である.
2. 脂肪酸合成阻害剤の直接的ながん細胞への作用の解析では脂肪酸合成阻害剤(スタチン)の存在下,非存在下で,ヒト口腔がん細胞株(SAS,HSC2,3)やマウスが ん細胞株(SCC7,MOC1, 2)を培養し,脂肪酸合成阻害が直接的にがん細胞の増殖能や浸潤能に影響するかどうかをin vitroの培養系で解析を行っている.がん細胞をシャーレで培養し,数の変化を経時的に観察し,増殖能の評価を行い,transwell invasion assayを用いて浸潤能の評価を行っている.さらに,脂肪酸合成阻害剤(スタチン)の濃度を振り,マウスがん細胞株を培養し,フローサイトメーターを用いて細胞周期に変化があるかどうかの解析を行っている.
3. マウス腫瘍移植モデルを用いた脂肪酸合成阻害剤による末梢あるいは腫瘍局所におけるTregの数の変化,機能の変化の解析ではマウスがん細胞株をC57BL/6 マウス背部皮内,あるいは咬筋に移植し,脂肪酸合成阻害剤を使用して抗腫瘍効果があるか解析を試みた.In vivoの実験では,腫瘍細胞の種類によって脂肪酸合成酵素の産生割合にどのような変化があるのかを確認し,腫瘍の悪性度と相関関係があるかどうかを解析する.
上記研究は途中で留学して中断したため,現在解析を行っているところである.

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公開日: 2024-12-25  

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