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2021 年度 実施状況報告書

ポリオウイルスレセプターを標的とした非小細胞肺癌に対する新規複合免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K16837
研究機関九州大学

研究代表者

高田 和樹  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50806495)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードCD155 / PD-L1 / 肺腺癌
研究実績の概要

今年度は、昨年度から行っている肺腺癌におけるCD155発現について、臨床病理学的因子、予後との関連について解析を行った。
肺腺癌切除検体364例について解析した。肺腺癌のCD155陽性は103例に認め、全体の28.3%であった。CD155発現は、T因子2以上(P < 0.0001)、胸膜浸潤陽性(P < 0.0001)、血管侵襲陽性(P = 0.0329)、PD-L1陽性(P = 0.0124)、EGFR野生型(P = 0.0058)と関連があった。また、CD155発現は、無再発生存で予後不良であったが(P = 0.0198)、全生存では有意差を認めなかった(P = 0.0548)。
細胞株HCC4006における定常時およびエルロチニブ投与時のCD155発現をウェスタンブロット、フローサイトメトリーで調べた。エルロチニブ投与後24h、48hでCD155発現の低下を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

肺腺癌および肺扁平上皮癌におけるCD155発現について免疫組織化学染色による解析を行い、その臨床的意義について調べた。
一方、細胞株実験については、進行が遅れており、やや遅れている、とした。

今後の研究の推進方策

1. 肺腺癌細胞株(PC9, H23, H3122, HCC827)にて、CD155, PD-L1, PD-L2発現の傾向を考察する。
2. A549, H1975, H2228, HCC4006に分子標的薬を投与し、特にCD155の発現状況の変化を観察する。
3. siRNAによる上記細胞株のEGFR, ALKのknock downを行い、同様に評価する。
4. 下流シグナル変化とCD155の関連に関して、Ras/Raf/MAPK, JAK/STAT, PI3K/Akt/mTOR経路の阻害を行い検討する。

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公開日: 2022-12-28  

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