研究実績の概要 |
血流と神経活動の同時計測可能な小型イメージングデバイスに関する研究として,①長期脳表血流計測実験および,②培養細胞を用いた明視野・蛍光観察実験 ③マウスを用いた脳表血流・蛍光観察実験を行った.①簡易設置構造と2色LED(波長525 nm, 625 nm)を搭載した小型イメージングデバイスによる脳表の総血流変化および血中モグロビンの酸化還元変化を観察した.本実験では行動実験中の2種類の血流変化の計測に成功し,”Modular head-mounted cortical imaging device for chronic monitoring of intrinsic signals in mice”(Journal of Biomedical Optics,27(2),026501,2022/02/14)として学術論文誌で発表した.②小型細胞観察用チャンバーを試作し,カルシウム蛍光プローブ(Fluo-8)で染色した培養細胞の蛍光観察と電気生理記録を行った.本研究成果は,”Miniaturized Cell Fluorescence Imaging Device Equipped with Multielectrode Array”(Sensors and Materials,34(4),1587-1599,2022/4/26)として学術論文誌で発表した.③カルシウム蛍光プローブGCaMP6を発現する遺伝子組み換えマウスを使用した脳表血流・蛍光観察実験を行った.デバイスには血流観察用LED(波長535nm),蛍光励起用LED(波長465nm)と励起光カット用ロングパスフィルタ(500nm Cut-On)を搭載した.本研究成果は,"マウス頭部に簡易設置可能な小型蛍光・血流観察用イメージングデバイス" (第82回応用物理学会秋季学術講演会,2021/09/13)"で発表した.
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