研究課題
若手研究
脳卒中後てんかんの特徴として発作後過灌流が高頻度に出現し数日間遷延することを明らかにした。さらに、1回の発作後SPECTだけで過灌流を検出する画像診断法を開発し、特許を取得した。また、焦点非運動起始発作を呈する脳卒中後てんかん患者の特徴も解析した。焦点非運動起始発作を呈する患者は、全体の43%を占め、そのうち67%は発作進展時にけいれんを示さないこと、脳卒中後麻痺・前頭葉病変・被殻病変が陰性予測因子であること、発作後SPECTでは側頭葉における遷延性過灌流を高頻度に認めることを明らかにした。
脳卒中学 てんかん学
脳卒中後てんかんにおいて、発作後遷延性過灌流がみられることを初めて明らかにし、その画像診断法を開発した。脳卒中後てんかんは、けいれんやてんかん性脳波異常波を認めない場合には、診断が困難となる。非運動起始発作を呈する患者において、発作後過灌流が高率に検出されることが明らかとなり、補助診断としての灌流画像の有用性が期待される。