自閉スペクトラム症(ASD)児の内因性カンナビノイドプロファイル(カンナビノイド1(CB1)受容体、カンナビノイド2(CB2)受容体、内因性カンナビノイドの代謝酵素であるFAAH(fatty acid amide hydrolase)およびMAGL(monoacylgrycerol pipase))の発現量(mRNA)と臨床表現型の関連性の解析を行った。全体的な自閉傾向の強さとそれぞれのmRNAの発現量に有意な相関は認めなかったが、CB1受容体のmRNAの発現量と下位尺度である“注意の切り替え”、CB2受容体のmRNAの発現量と“注意の切り替え” ・“想像力”に統計学的に有意な相関を認めた。
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