高齢化社会を背景に増加する多くの難治性慢性疾患の病態に末梢神経系の異常が関連していることが知られているが、末梢神経の機能維持や再生システムの知見は限られている。末梢神経は毛細血管と伴走し、その機能維持や再生に密接に関与していることが知られているが、神経と血管の伴走化がどのように成立するのかという根本的な課題は解明されていない。本研究では「神経に伴走する毛細血管」や「毛細血管に局在する新規の幹細胞」に着目し、末梢神経の髄鞘化にNinjurin1が重要な役割を示すことを示した。末梢神経再生の機序解明および治療法の開発につながると期待される。
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