発達性およびてんかん性脳症を引き起こす患者6,045例の全エクソーム解析データを用いて遺伝子変異を探索した。その結果、5例から新規遺伝子であるSEMA6Bにde novoのフレームシフト変異を検出した。これらの遺伝子変異はタンパク質短縮型となり、全てナンセンス変異依存性メッセンジャーRNA分解を受けない最終エクソンに存在した。ゼブラフィッシュを用いたin vivoモデルにより変異の効果を検証した結果、神経細胞の異常を認め、ヒトのミオクローヌスてんかん様行動が観察された。以上より、SEMA6B遺伝子変異によって異常な短縮型タンパク質が産生されることが、本疾患の原因であることを明らかにした。
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