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2021 年度 実施状況報告書

日本人高齢がん患者の治療方針決定における価値観についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K16948
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

松岡 歩  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 特任研究員 (70833870)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者機能評価
研究実績の概要

2020年度に医療従事者を対象として実施した、日本の高齢がん診療における問題点と、高齢者機能評価の実施状況、および高齢者機能評価実施の阻害・促進要因についてのインタビュー調査のうち、高齢者機能評価実装の阻害・促進要因についてまとめたものを、2021年6月ASCOシンポジウムにて発表した(Barriers and Facilitators of Geriatric Assessment Implementation in Daily Oncology Practice: a Qualitative Study applying a Theoretical Implementation Framework)。16名のインタビュー結果を、実装研究のための統合フレームワーク(Consolidated Framework for Implementation Research: CFIR)を用いて分析し、GAを実装できている5施設(日常診療で実施している施設)と実装できていない5施設(臨床試験でのみ実施、または実施できていない)を比較した。CFIRの36コンストラクトのうち、15コンストラクトが実装に強い影響を与えていた。とくに内的環境(ネットワークとコミュニケーション、変化への切迫感、リーダーシップの関与など)とプロセス(ステークホルダー、オピニオンリーダー、チャンピオンの巻き込み)が重要であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度もCOVID-19の影響のため、患者に対する対面でのアンケート調査やインタビューは実施困難な状況であった。2020年度に医療従事者を対象として実施したインタビュー調査の結果をASCO2021で発表することができた。現在、論文化中である。

今後の研究の推進方策

2022年度もCOVID-19の影響のため、研究の先行きは不透明な状況である。状況を見ながら、患者を対象としたアンケート調査を再開していきたい。一方で、医療従事者へのインタビュー調査の結果は、鋭意論文化中である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響で国内・国際学会がWEB開催となったため、予定していた旅費・宿泊費が不要となった。
患者・医療者への調査のための人件費・謝金、解析のためのソフト購入費、国内・国際学会への旅費に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Barriers and facilitators of geriatric assessment implementation in daily oncology practice: a qualitative study applying a theoretical implementation framework2021

    • 著者名/発表者名
      Ayumu Matsuoka, Tomonori Mizutani, Yuki Kaji, Akiko Yaguchi-Saito, Miyuki Odawara, Aki Otsuki, Junko Saito, Maiko Fujimori, Yosuke Uchitomi, Taichi Shimazu
    • 学会等名
      ASCO 2021 Annual Conference
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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