画像診断は病態を低侵襲に可視化・診断し、治療へ応用していくため不可欠となっている。高い精度の画像診断を行うために造影剤の使用が必須となっているが、その中の一つヨード造影剤の副作用である腎毒性は、高齢者、慢性腎不全、糖尿病患者の増加が顕著な本邦においては解決が急務な重要な課題の一つであり、腎毒性を低減できるヨード造影剤の開発が期待されている。 本研究は、最新のナノテクノロジーを用いたドラッグデリバリーシステム(DDS)であるリポソームにヨード造影剤を内包させることで、腎毒性を低減するナノDDS造影剤を開発し、その体内動態の解明と画像による可視化を実現し臨床応用することを目的とする。
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