TLR関連分子であるUNC93B1の遺伝子多型が初めて造血細胞移植後転帰に関わることを明らかに論文発表した。移植患者の糞便から腸内細菌叢の多様性を解析し、移植前後で多様性がどの程度変化するかを解析したが、移植前後で有意な差は認められなかった。予想よりも糞便採取に同意が得られた患者数が少なく解析検体数が少ないことが原因と考えられ、今後も検体収集を継続し解析していきたいと考える。今後は収集した検体からTLRファミリー遺伝子多型を更に調べ、糞便採取から得られた腸内細菌叢のメタゲノム解析結果との関連や、生着・移植片対宿主病・感染症・再発・進行・生存を含む臨床データと関連を比較・検討する予定である。
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