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2021 年度 研究成果報告書

造血細胞移植の腸管免疫をToll様受容体で紐解く

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16965
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

内野 かおり  愛知医科大学, 医学部, 講師 (70714872)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードTLR / 造血細胞移植 / UNC93B1
研究成果の概要

TLR関連分子であるUNC93B1の遺伝子多型が初めて造血細胞移植後転帰に関わることを明らかに論文発表した。移植患者の糞便から腸内細菌叢の多様性を解析し、移植前後で多様性がどの程度変化するかを解析したが、移植前後で有意な差は認められなかった。予想よりも糞便採取に同意が得られた患者数が少なく解析検体数が少ないことが原因と考えられ、今後も検体収集を継続し解析していきたいと考える。今後は収集した検体からTLRファミリー遺伝子多型を更に調べ、糞便採取から得られた腸内細菌叢のメタゲノム解析結果との関連や、生着・移植片対宿主病・感染症・再発・進行・生存を含む臨床データと関連を比較・検討する予定である。

自由記述の分野

造血細胞移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

Unc 93 homolog B1 (Unc93B1)はTLR7とTLR9を核酸認識の場に運搬し、免疫応答バランスに影響する重要なタンパク質であるが、このUNC93B1が造血細胞移植後転帰に関わることを今回初めて証明した。TLR関連遺伝子がTLRの免疫応答バランスに影響している可能性があり、同種移植に適切な免疫応答バランスがそれぞれのTLRごとに存在していると考えられた。TLR関連遺伝子多型の機能や免疫構築における役割が解明できれば、ドナー選定、予後予測、合併症予防に役立つことが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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