研究課題/領域番号 |
19K16967
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構新潟病院(臨床研究部) |
研究代表者 |
池田 哲彦 独立行政法人国立病院機構新潟病院(臨床研究部), 臨床研究部, 神経内科医長 (60714441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 低血糖 / エイジングドミノ / 活性酸素障害 / 低血糖脳症 / 経口血糖降下薬 / グルコース再灌流障害 / フレイル / サルコペニア |
研究実績の概要 |
フレイル・サルコペニア・ダイナペニアなど、いわゆる「エイジングドミノ」は、老年医学の大きな問題である。低血糖脳症は、この「エイジングドミノ」を一気に進行させる要因であるとともに、治療介入により食い止められうる病態でもある。しかし、病態が多科の境界領域のため、臨床の研究や調査も乏しく、グルコース以外の治療薬も無く、開発研究もされていない。応募者は、臨床でこの疾患に関わった経験から、疾患の克服と治療薬開発を目指し、臨床と基礎研究の橋渡し研究をしてきた。 ① 臨床研究では、多施設調査にて低血糖脳症の予後増悪因子を同定した。 ② 基礎研究では、2010年から開発した、従来より簡便かつ新たな動物モデル「低血糖短時間昏睡モデル」を確立し、神経細胞障害を軽減する薬剤の可能性を示した。 以上より、低血糖脳症の治療標的を「グルコース再灌流障害で発生する酸化ストレス」と考え、抗酸化薬を使った臨床試験の前段階として、低血糖時の血糖補正による酸化ストレスの発生を、臨床において検証する研究を計画した。臨床現場で、低血糖補正によるグルコース再灌流で酸化ストレスがヒトで発生するか、血糖変化と酸化ストレスが正の相関をするか、また、予後や後遺症、MRIやSPECT(IMP、IMZ)の検討することが、本研究の目的である。この研究を遂行するため、現在、「観察的疫学研究報告の質改善(STROBE)のための声明」等に基づきデザインし、UMIN臨床試験登録システム、Clinical Trials gov、EU Clinical Trials Register等のしかるべきサイトに登録と、プロトコール論文の投稿準備、該当施設の倫理委員会への申請を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プロトコールの登録・論文化は新しい分野であり、「観察的疫学研究報告の質改善(STROBE)のための声明」等に基づきデザインし、UMIN臨床試験登録システ ム、Clinical Trials gov、EU Clinical Trials Register等のしかるべきサイトに登録と、プロトコール論文の投稿準備、該当施設の倫理委員会への申請につい て進めているが、新型コロナアウイルスの影響で各種学会や研究会、関係者が集まっての検討会なども制限され、入院患者も激減の上に通常業務内容も増加の上日々状況が変化、対象患者数も当初の見込みを大幅に逸脱の予想にて見通しが立たず、予定通りに進んでいるとは言えない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
プロトコールの登録・論文化は新しい分野であり、「観察的疫学研究報告の質改善(STROBE)のための声明」等に基づきデザインし、UMIN臨床試験登録システ ム、Clinical Trials gov、EU Clinical Trials Register等のしかるべきサイトに登録と、プロトコール論文の投稿準備、該当施設の倫理委員会への申請につい て進めているが、新型コロナアウイルスの影響に配慮しながら、各種学会や研究会、関係者が集まっての検討会を進め、サイト登録・論文作成、倫理委員会のへ 申請を進め、対象症例を確保していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で各種学会や研究会、関係者が集まっての検討会なども制限されているため、出席のための交通費・宿泊費・参加費などが当初の予定と大幅に変更となり、次年度使用額が生じた。使用計画としては、抗体や試薬・新型コロナウイルスでのオンラインでの仕事での機器や物品を見直して、必要な場合に振り分け直す。
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