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2021 年度 研究成果報告書

関節リウマチの治療反応性予測バイオマーカーの確立と治療抵抗性機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16973
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関東京大学

研究代表者

永渕 泰雄  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20792279)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード関節リウマチ / 治療反応性 / 樹状細胞前駆細胞 / トランスクリプトーム解析 / インターフェロン
研究成果の概要

関節リウマチ(RA)患者の治療反応性を予測する免疫学的な予測因子の同定を試みた。新規治療を開始する高疾患活動性RA患者の末梢血免疫細胞分画の網羅的な遺伝子発現RNA-seqデータを解析し、治療抵抗性と最も強く関連したのは、長期罹患と関わる樹状細胞前駆細胞(pre-DC)遺伝子群であることを同定した。別個の遺伝子発現解析コホート、免疫細胞集団解析コホートでもpre-DC増加と治療抵抗性との関連が再現された。また、pre-DC遺伝子群は治療反応性に関連するインターフェロン経路と負に相関し拮抗的に作用することが示唆された。pre-DCは治療抵抗性RAの病態に関わる可能性があると考えられた。

自由記述の分野

医学、リウマチ膠原病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物学的製剤やJAK阻害薬の臨床利用によって、関節リウマチ患者の治療は大きな進歩を認めた。しかし、治療反応性には個々の症例による差が大きく、十分な治療効果を認めない難治症例の存在が問題となっている。本研究では、生物学的製剤やJAK阻害を使用開始する関節リウマチ患者の治療反応性を予測する免疫学的なバイオマーカーの同定を行った。本成果は、関節リウマチ患者の治療抵抗性の免疫学的な病態解明に貢献するのみならず、関節リウマチ患者の治療の適正化や、いわゆる"precision medicine"の実現にも貢献する可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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