高脂肪食を負荷した肥満・耐糖能異常マウスにおいて、内臓脂肪や肝臓マクロファージ(Mφ)の有意な増殖を認めた。次にスカベンジャー受容体のプロモーター制御下にp27kipを発現するMφ特異的増殖抑制マウス(Tg群)を作成し高脂肪食負荷を行い、Tg群における耐糖能異常及びインスリン抵抗性の改善(全身の糖利用率及び骨格筋の糖取り込み率の改善、肝からの糖産生率の減少)を確認した。さらにTg群にて内臓脂肪や肝臓の炎症、酸化ストレスの軽減、肝臓の脂肪蓄積及び線維化の改善を認めた。 また糖尿病モデルのdb/dbマウスにおける膵島Mφの増殖、さらにdb/db-Tgにおける膵島増大の抑制傾向を認めた。
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