本研究では、65歳以上の一般高齢者にマインドフルネスを実施し、介入前後で、認知機能検査(MoCA-J)と採血を実施した。その結果、介入前後で認知機能が向上していた。また血液からニューロン由来エクソソームを単離し、各種microRNAを測定したところ、miRNA-29cが増加していた。 次に、miRNA-29c mimicをアルツハイマー型認知症モデルマウスに脳室内投与したところ、認知機能障害が抑制され、また海馬における神経細胞死が抑制されていた。 以上から、マインドフルネスは脳内のニューロンのmiRNA-29cの発現を増加させ、神経細胞死を抑制することで、認知機能を向上させると考えられた。
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