症例登録における臨床データの収集、研究用採血の検体収集は滞りなく進んでいる。コロナ禍により共同研究施設(横浜市立大学附属市民総合医療センターおよび神奈川県立循環器呼吸器病センター)での倫理申請が遅延していたが、同2施設でも症例登録が可能となった。研究費の一部を使用して追加で購入した活動量計を用い、効率的にデータが収集できた。研究費の一部を使用して新たに購入した体組成計を用い、複数施設で効率的に体組成測定の実施ができるようになった。登録した症例のデータの一部を解析、論文化し、投稿準備中である。コロナ禍のため心臓リハビリテーションに参加する患者数が急減し、目標症例登録数へ達成するペースが遅れたが、主研究機関である横浜市立大学附属病院および新たに症例登録を開始した横浜市立大学附属市民総合医療センター、神奈川県立循環器呼吸器病センターでも心臓リハビリテーションに参加する患者は回復し、目標症例を達成した。現在主施設の横浜市立大学付属病院で採取した血液検体を外注検査会社へ依頼し測定した。具体的には主に鉄代謝評価のためのフェリチン、血清鉄、総鉄結合能、それに加えカルニチン分画(総カルニチン、遊離カルニチン、アシルカルニチン)、TNF-α、インターロイキン6(IL-6)を測定した。これらの結果はすでに手元に回収されており、現在データ解析、論文作成、学会発表、論文の英文校正および投稿を予定している。
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