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2019 年度 実施状況報告書

鍼治療とツボ押しの組合せによるツボ刺激の降圧効果に関するランダム化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 19K16991
研究機関順天堂大学

研究代表者

友岡 清秀  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90804708)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード降圧効果 / 鍼治療 / ツボ刺激 / ランダム化比較試験
研究実績の概要

本研究は地域住民を対象に、2×2 factorial designランダム化比較試験を実施し、鍼治療とツボ押しならびにそれらの組み合わせによるツボ刺激の降圧効果の違いについて明らかにすることを目的としている。
本年度の実施状況について、当初、愛媛県内のみでの実施を検討していたが、対象者数確保のため、東京都内でも本研究を実施することとなった。また、本研究を実施するにあたり、対象者数や介入方法、期間等をより詳細に検証するため、パイロットスタディを実施することとなった。パイロットスタディは鍼治療とツボ押しの組み合わせ群のみの単一群で行い、介入期間は本研究の半分である1ヶ月間として2020年度内に実施する予定である。
また、東洋医学的観点から高血圧患者の特徴を明らかにするため、愛媛県東温市の地域住民を対象として実施している疫学研究「東温スタディ」のデータを用いて、良導絡や舌診所見と血圧との関連について検討した。良導絡と血圧との関連について、1401名の男女を対象に横断的に分析した結果、良導絡代表測定点の電流量の値が高いほど収縮期ならびに拡張期血圧が有意に高くなることが明らかとなった。また、舌診所見と血圧との関連については、383名の男女を対象として縦断的分析をした結果、男性において、歯痕舌がない群に比べて重度歯痕舌群では、ベースライン時に比べて5年後の拡張期血圧値の有意な上昇が認められ、歯痕舌は血圧上昇の危険因子である可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は2019年度内に研究を実施する予定であったが、協力研究者等との協議により、パイロットスタディを実施することとなり、その計画・準備のため研究進捗に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

2020年度内に愛媛県内ならびに東京都内の2か所でパイロットスタディを実施し、本研究の実施可能性や課題点を明らかとし、2021年度に2×2 factorial designランダム化比較試験をで実施する。

次年度使用額が生じた理由

理由:パイロットスタディの実施など研究計画の見直しが生じ、研究の進捗が若干遅れたため。
使用計画:2020年度のパイロットスタディの実施、また2021年度の本研究の実施に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 地域住民における歯痕舌と血圧上昇との関連:東温スタディ2020

    • 著者名/発表者名
      友岡清秀、斉藤功、丸山広達、池田愛、谷川武
    • 学会等名
      第30回日本疫学会学術総会
  • [学会発表] 地域住民における良導絡と血圧との関連:東温スタディ2019

    • 著者名/発表者名
      大沼美智子、友岡清秀、谷川 武
    • 学会等名
      第71回日本良導絡自律神経学会学術大会

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公開日: 2021-01-27  

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