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2022 年度 実績報告書

リソソーム機能から探るパーキンソン病の分子病態およびその制御に基づく新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K16998
研究機関東北大学

研究代表者

吉田 隼  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (60822905)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードレトロマー
研究実績の概要

昨年度まではPARK21の原因遺伝子であるN855SDNAJJC13におけるマンノース6リン酸受容体のレトロマーによる輸送障害を明らかにし、そのほかのレトロマー関連タンパクとの結合について調べた。更にDNAJC13のレトロマー輸送にはクラスリンが関与していることも明らかなにし、変異型DNAJC13過剰発現細胞ではエンドソームの成熟障害についての結果も得た。さらにHsc70阻害剤であるVER155008がレトロマー障害を引き起こすことも明らかにした。
今年度はVER155008暴露によりDNAJC13とSNX1との結合が強まることを明らかにし、さらにロテノン暴露細胞にいてもHsc70阻害時と同様にDNAJC13とSNX1の結合が強まった。ロテノンはミトコンドリア機能を阻害し細胞内のATP を低下させることが知られており、DNAJC13のSNX1へのシャペロン機能を阻害した結果と考えられた。また、ロテノン暴露細胞においてはM6PR とTGN46の共局在の低下を認め、DNAJC13とSNX1との結合の変化がレトロマー障害を引き起こすことが示唆された。このことはPD 病態におけるレトロマー機能の重要性を示している。
また、αシヌクレイン過剰発現細胞においてもM6PR とTGN46 の共局在の低下を認めた。また、細胞へのR33添加により凝集αSYN の低下を認めた。このことはレトロマーを標的とした新たな治療法の可能性を示す結果である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Beware of Misdelivery: Multifaceted Role of Retromer Transport in Neurodegenerative Diseases2022

    • 著者名/発表者名
      Yoshida Shun、Hasegawa Takafumi
    • 雑誌名

      Frontiers in Aging Neuroscience

      巻: 14 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fnagi.2022.897688

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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