RITCもしくはTRITCの蛍光強度の増強・減弱の経時変化を半定量化し解析した。脳虚血モデル、およびトロンビン・β1インテグリン阻害抗体の脳皮質下注入モデルのいずれにおいても、コントロール群と比較して、有意な血管透過性亢進を認めなかった。この理由として、マウス個体ごとの梗塞巣サイズの変動や、トロンビン・β1インテグリン阻害抗体・生理食塩水のstereotaxic injection後にてんかん発作様の症状を認めることがあり、マウス毎に血管外漏出レベルのばらつきが大きくなったことに起因すると考えられた。さらなる評価のため、サンプル数の増加や、実験手法の改善等を検討中である。
|