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2020 年度 研究成果報告書

抗plexinD1抗体の免疫性神経障害性疼痛マーカー確立とモデルによる病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17037
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

藤井 敬之  九州大学, 病院, 医員 (30822481)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経障害性疼痛 / 抗Plexin D1抗体 / 自己抗体 / 小径線維ニューロパチー
研究成果の概要

本研究では、有痛性三叉神経ニューロパチー患者の14.3%、小径線維ニューロパチー患者の12.7%で小径痛覚ニューロンに特異的に結合する抗Plexin D1抗体が陽性であることを明らかにした。次に、抗Plexin D1抗体陽性神経障害性疼痛患者血清からIgGを精製し、マウス髄腔内に投与したところ、有意な機械的痛覚過敏を認めた。以上の結果から、抗Plexin D1抗体は、一部の原因不明の疼痛疾患の責任抗体であるとともに、生体内において後根神経節などの体性感覚神経系に結合して神経障害性疼痛を惹起する可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経障害性疼痛

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、抗Plexin D1抗体が生体内において神経障害性疼痛の発症における病原性を有することが明らかとなり、また、これまで原因不明とされてきた神経障害性疼痛疾患の一部において存在することが示されたことから、抗Plexin D1抗体は神経障害性疼痛の診断バイオマーカーの候補と考えられた。今後は、抗Plexin D1抗体を標的とする免疫治療により鎮痛効果が得られるか検証していく必要があると考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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